画角は広い方が良いのか、狭い方が良いのか。その答えは、カメラにはなく、あなたの撮影したいシチュエーションで決まることはご存じでしたか?この記事ではあなたに最適な画角についてそのシチュエーションを紹介しながら見ていきましょう。
ウェブカメラは広角が良いのか?
ウェブカメラを選ぶときに広角であればあるほど良いものだと思っていませんか?実は、それが画質をいたずらに下げる原因になります。この記事では広角の良いところ悪いところを説明していますので是非見てください。最後まで読むと広角一択ではないことが分かりますよ。
画角は狭角も広角もどちらが良いかはあなた次第!?
どちらが良いかで迷っているのに、あなた次第と言われても困るかもしれません。
しかし、これは本当のことです。この記事をすべて読んでからもう一度検討してみても遅くありませんよ。
画角は主に被写体とシチュエーションのふたつの要素で決まります。
このふたつについて詳しく見ていきましょう。
ウェブカメラの画質は高画質を選ぶべき
まず、狭角、広角によらずウェブカメラは高画質のものを選ぶべきです。
ウェブカメラはZOOMの会議などのビジネス的な使い方が多いと思いますが、画質が悪いと相手の顔がまともに見えません。
コミュニケーションの基本は相手の顔を見ながら話すことで、言葉にはならない情報も交わすことを行います。
したがって、顔の写りが悪いことでいつもより商談が上手くいかなかったということにも繋がります。
この理由から、ウェブカメラは高画質のものを選択すべきです。
狭角であればフルHD品質があれば十分でしょう。
広角のウェブカメラを選ぶ場合はさらに高画質のものを選ぶことをオススメします。
撮影範囲が広ければ見える範囲が広がりますが、画素数が同じであればその分表示するための画素密度が下がります。
広角で写っているのに人の顔が見えないという経験をしたことがある人はこれが原因です。
広角での撮影をしたい方はフルHDよりもさらにもう1ランク上の画素数を選ぶと良いでしょう。
ウェブカメラを使うシチュエーションが重要
ウェブカメラを選ぶならまずはあなたがお使いになるシチュエーションを考えてみましょう。
会議で主に使用しますか?それとも、動画配信のための撮影でしょうか?
どのような時に広角、狭角を使い分ければ良いのか見ていきましょう。
広角の画角が良いとき
もし、ウェブ会議を実施するにしても、多人数参加型の会議を開催するのであれば、全員を写す必要がありますので広角のものを採用すべきでしょう。
他にも、被写体がひとりであってもアクロバティックな動きをするような撮影であれば見切れないように広範囲が写る広角での撮影が必要でしょう。
広角で撮影するもうひとつのメリットとして、目の前に居る被写体を少し遠くに見せる効果があります。
これは背景が多く映り込むことによるものですが、狭角だとアップになりすぎると感じる方にはオススメです。
狭角の画角が良いとき
常にひとりでの撮影しかしないのであれば狭角で十分な撮影が可能です。
狭角のメリットは被写体を画面いっぱいに写すことで、バックが写りにくいと言うこと、被写体を高画質で写すことができるというメリットがあります。
ZOOMなどでバックの情報を写したくないのでしたら狭角のウェブカメラを選びましょう。
ウェブカメラの映像の困りごと
ウェブカメラの画角選択で失敗してしまうと手間ばかり掛かる製品になってしまいます。
購入を検討されるのであれば、この失敗談を見てからもう一度検討してみましょう。
広すぎて写りすぎてしまう
広角のウェブカメラで一番困ると言われているのが、バックが写りすぎてしまうことです。
私室で撮影する人は常に整理整頓するだけではなく、写っても困らない状態にしておかなければなりません。
これが面倒だからウェブ会議をしたくないという人もいらっしゃいます。
他にも広角で困ると言われているのが、知らずに買ったウェブカメラの画質が悪いことです。
先にも述べていますが、広角であれば画質は下がってしまいます。
狭角のフルHDと広角のフルHDでは明らかに画質の差がありますので、この点には十分な注意をする必要があるでしょう。
狭すぎて見切れる
画質を求めて狭角を選んだのは良かったが、ちょっと動くだけで見切れてしまう。
これが狭角の問題です。
そんなにアクティブに動かなくても説明する材料を手に持ったり、少し移動するだけで見えなくなってしまいます。
ZOOMなどの会議では自分の画像を見ながらできますので、都度調整することになりますが、動画用の撮影をしている場合、取り直しになります。
また、ふたりで撮影をする場合はさらに深刻で、ひとりずつ交互にフレームの中に入って撮影するケースも状況によっては発生します。
ウェブカメラで何をしたいのか、それを見極めると最適な選択ができますね。
画角別ウェブカメラのオススメ
狭角か広角か、これまでウェブカメラの画角について見てきましたが、どのような製品があるのでしょうか。
実際に製品を見ながらその特徴について見ていきましょう。
狭い角度を選ぶならこれがオススメ
RAVOLTA ZOOM C1000
まずは、RAVOLTA製のZOOM C1000を紹介します。
こちらの商品は画角90°と標準的なもので、狭角より少し広い一般的な画角となっています。
特徴は、マイクの質が良くクリアな音声を届けられることです。
ウェブカメラに搭載されているマイクをそのまま利用できるため、ウェブカメラの持ち運びをしてもヘッドセットなどの機材が不要となり身軽に外出もできます。
さらに、明るく写るレンズもこの製品をオススメできるポイントです。
画質が良いだけではウェブカメラとして不十分で、実際に写る顔が暗いと、あなたを暗く見せてしまいます。
それを防止するためにRAVOLTA製のZOOM C1000は明るいレンズであなたの顔を明るく写すことができます。
価格も6,800円(*)と抑えられていますので、コストパフォーマンスに優れたウェブカメラです。
ASUS ROG Eye
続いてオススメなのは、ASUS製 ROG Eyeです。
画角についてはメーカーからの仕様が出ていないため正確な数値はわかりませんが、広角仕様ではないことが確認されています。
画質はフルHDですので十分な品質がありますし、自動露光補正機能で撮影対象を明るく写すことが可能です。
マイクもビームフォーミングマイクを搭載しており、キーボードの入力音が極力入りにくい設計で、クリアな音声を届けることができます。
価格は9,980円(*)で、フルHDの高機能ウェブカメラとしては少しコストパフォーマンスが良い製品です。
ロジクール ウェブカメラ C920n
最後は比較的狭角な画角をもつロジクールC920nです。
画角は78°となっており、パソコンの前に2人並んでやっと入るというところです。
画質も他のふたつと同じくフルHDで問題ありません。
マイクについては評判に差がありますが、筆者の経験上このウェブカメラに付属しているマイクでは相手にクリアな音声を届けづらかったのでヘッドセットを必要としていました。
マイクについて気にしない方は検討の価値がある一品と言えます。
価格は10,800円(*)となっており、フルHDで高機能なウェブカメラの標準的な価格です。
広い角度ならBUFFALO BSW200MBKがオススメ
広角のウェブカメラの代表機種はBUFFALOのBSW200MBKです。
画角が120°と広域を映し出すことができます。
マイクは内蔵していますが、複数人で撮影をする場合には別途マイクを準備した方が良いでしょう。
マイクの感度を遠い人に合わせた場合は近くの人の声が音割れを起こす可能性があります。
画質は200万画素とフルHDの画質を持つため、広角としては最低限の画質を有しているといえます。
もし、遠い場所もクリアに写したいと検討する場合は2Kや4Kといった、より高画質なウェブカメラを検討した方が良いでしょう。
価格は18,800円(*)となっており、広角なものとしては一般的な価格帯です。
まとめ
ウェブカメラの画角についていくつか見てきましたが、あなたの撮影するイメージはできましたでしょうか?画角は広すぎても、狭すぎてもあなたの欲しいものは得られません。撮影するシチューエーションにあわせて適したものを選ぶ必要がありますね。
*: 価格は2020/08/15執筆時点での情報となります。最新価格については製品販売サイトをご確認いただければ幸いです。